日本再生可能エネルギーインフラ投資法人から第8期分配金計算書が届きました。
1口当たりの分配金は3,200円です。
2021年4月27日の投資口価格は107,200円ですので、利回りは約6%になります。
(3,200円(半年分)の分配金を年率換算)
私の取得価格は95,019円ですので、利回りは約6.7%です。
でも、取得価格の端数19円って変じゃない?
インフラファンドの価格は100円単位で上場されています。
しかし、インフラファンドは資本の払い戻しを行うことが多く、これに応じて取得価格が下がります。
これが端数となって表れています。
でも、資産である太陽光発電所が無くなる訳ではありませんので収益は減りません。
結果、分配金は変わらず取得価格が下がるので、年々、利回りは増えていきます。
なんだか不思議ですよね。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の第8期分配金により私の資産がどのように変化したのか確認してみます。
- 日本再生可能エネルギーは災害・天候リスクに強い
- 分配金をもらい、含み益も増加
- 長期保有で利回りが増える
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の特徴
まず、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人について簡単に紹介します。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は2017年3月に上場されたインフラファンドです。
インフラファンドは全部で7銘柄あり、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は3番目に上場されたファンドです。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の基本情報は次の通りです。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
証券コード | 9283 | |
上場日 | 2017年3月29日 | |
保有太陽光発電所数 | 55 | インフラファンド第1位 |
太陽光パネル出力の合計 | 109.2MW | インフラファンド第4位 |
電気の平均買取価格 | 36.6円/kWh | インフラファンド第4位 |
発行済み投資口数 | 200,598口 | |
投資口1口の価格 | 107,200円 | 2021年4月27日時点 |
予想分配金利回り | 5.97% | 2021年4月27日時点 |
格付け | A- | R&I |
スポンサー | リニューアブル・ジャパン 東急不動産 |
(2021年4月27日時点)
特徴1:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の災害リスクは小さい
太陽光発電所の数がインフラファンドの中で1番多く各地に分散されています。
太陽光発電所の地域分散状況は次の通りです。
(2021年2月時点)
(出所:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 第8期決算資料をもとに作成)
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の太陽光発電所は日本各地に分散されています。
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の全てが30%以下なのは日本再生可能エネルギーインフラ投資法人のみです。
インフラファンドの中では最も地域分散されており、災害リスクに強いと言えますね。
特徴2:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は天候リスクにも強い
インフラファンドは法律上、直接太陽光発電所を運用することができません。
ですので、専門の資産運用会社に太陽光発電所を賃貸する形を取り、発電収入に見合った収益を賃貸料として受け取ります。
でも、こうすると、天候不純などにより太陽光の発電量が減った場合、インフラファンドの収益も減少してしまいます。
その対策として、インフラファンドは基本賃料と呼ばれる最低保証賃料を設定しています。
これにより、天候不純で発電量が少なくても一定の賃料収入が保証されますので、インフラファンドは安定した収益を得られます。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は、インフラファンドの中で、最低保証賃料が最も高く設定されており、天候リスクに強いファンドと言えます。
インフラファンドの賃料スキームの比較については下記の記事を参照してください。
【インフラファンド】賃料スキームの比較
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人から第8期分配金を受領
日本再生可能エネルギーインフラファンドの第8期(2021年1月期)の1口当たりの分配金は3,200円でした。
分配金の内訳は
・利益分配金:1,804円
・利益超過分配金:1,396円
・合計:3,200円
となっています。
同封されていた「第8期 分配金の税務上の取扱いに関するご説明」には
「利益超過分配金は全額出資総額からの分配となる」
と記載されています。
つまり、資本の払い戻しと言うことです。
私はきちんと分配金をもらえたのでしょうか。
私は6口保有しているので、3,200円×6口=19,200円を受け取れるはずです。
証券会社から送られてきた「株式等配当金のお知らせ」を見てみました。
お受取金額が19,200円となっていますので、間違い無く1口当たり3,200円の分配金を受け取っています。
なお、私の場合は一般NISA口座で保有していますので税金はかかりませんが、特定口座で保有している場合は分配金の種類により税金がかかります。
もし、特定口座で保有していた場合は
利益分配金1,804円は配当所得になるため税金がかかります。
利益超過分配金1,396円は資本の払い戻しになるため通常は税金がかかりません。
ただし、取得価格により「みなし譲渡益」が発生する場合があり、その場合は税金がかかります。
詳細は下記の記事で解説していますので参考にしてください。
【インフラファンド】利益超過分配金の内訳について考える
取得単価が減り、含み益が増えました
次に、私の証券口座における日本再生可能エネルギー投資法人の取得単価を見てみます。
第8期の分配金は2021年4月22日に支払われています。
2021年3月31日時点の取得単価は95,019円でした。
しかし、2021年4月27日に確認してみると取得単価は93,784円になっていました。
95,019円-93,784円=1,235円
取得単価が1,235円下がっています。
1口当たり1,235円の払い戻しを受けたことになります。
でも、3月31日と4月27日の市場価格は107,200円のままです。
おかげで、評価損益(含み益)が7,410円増えました。
(1,235円×6口=7,410円)
つまり、分配金をもらい、さらに含み益も増えたと言うことになります。
これはインフラファンドの隠れ利益といっても良いのではないでしょうか。
長期保有で利回りが増えていきます
3月31日時点での私の取得単価は95,019円でした。
3,200円の分配金を得ることは、年率換算で利回り約6.7%です。
資本の払い戻しを受けたため、取得単価が93,784円に下がりました。
来期に今期と同じ3,200円の分配金を受け取ると、利回りは6.8%に上がります。
そして、来期も資本の払い戻しを受けると、また、利回りは上がります。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の予想分配金は
第9期(2021年7月期):3,200円
第10期(2022年1月期):3,200円
となっており、今期と同じ分配金を想定しています。
もともと、太陽光発電は固定価格買取制度により、安定した収益が期待できます。
さらに、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は災害リスクや天候リスクに強いファンドであるため、予想分配金の確実性は高いと思います。
来期以降の分配金が下がる可能性は低いので、ファンドを保有し続けることで取得金額に対する利回りは増えていくでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
カナディアンソーラーインフラ投資法人の記事も書いています。
【分配金が累進】カナディアンソーラーインフラ投資法人(9284)の魅力