【オルカン】信託報酬の低い4つの全世界株式(オールカントリー)を実際に比較

オルカン比較、信託報酬の低い4つの全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)に実際に投資 外国株(インデックス)

※当記事はプロモーションを含みます。

新NISAがはじまり、つみたて投資枠で全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)を積み立てる方が増えています。

全世界株式インデックスは

  • 世界中に分散投資が可能
  • 米国の成長や新興国の将来性も取り込める
  • 各国の経済成長に応じて投資比率が自動調整

などの特徴があり、長期で資産形成する場合の最適解の一つと言われています。

ひろに
ひろに

でも、オールカントリーは4つあることを知っていますか?

少し前までは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)しかありませんでしたが、2023年に3つ増えました。

現在は、

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • TracersMSCIオールカントリー・インデックス(全世界株式)
  • はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
  • 楽天・オールカントリー株式インデックスファンド

の4つの投資信託があります。

どれも連動する株価指数は変わらず、手数料の信託報酬もほとんど変わりません。

運用利回りも変わらないのか、実際に投資して確かめてみましたので紹介します。

  • オルカンは4つある
  • 信託報酬が低いのは楽天
  • 運用利回りはeMAXIS Slim
PR
PR
eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)の国、地域別の投資比率

オルカンとは、全世界(オール・カントリー)の株式の投資するファンド(投資信託)です。

この投資信託は、日本を含む先進国及び新興国の株式を投資対象としており、世界中の47か国に分散することができます。

実際には、オール・カントリー・ワールドインデックス(ACWI)と呼ばれる株価指数に連動するように運用され、世界中の株式の時価総額の約85%をカバーしています。

なお、ACWIは、時価総額をもと投資するため、投資対象は中大型株になります。

信託報酬の低いオルカン

オルカンは、オールカントリー(全世界)の略称です。

当初は、eMAXIS Slimシリーズのみにオールカントリーの名称が使われていました。

しかし、近年、オールカントリーの名称を付ける投資信託が増えてきました。

同じ株価指数(ACWI)に連動する投資信託であれば、コストが安いものを選ぶのが良いと思います。

コストの大部分をしめる信託報酬が低いオルカンは、現在4種類あります。

投資信託(オールカントリー)信託報酬
eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)
0.05775%
TracersMSCIオールカントリー・
インデックス(全世界株式)
0.05775%
はじめてのNISA・全世界株式インデックス
(オール・カントリー)
0.05775%
楽天・オールカントリー
株式インデックスファンド
0.05610%

信託報酬が一番低いのは楽天・オールカントリーです。

でも、eMAXIS Slimは純資産総額の規模により信託報酬が下がる仕組みがあります。

純資産総額信託報酬
5000億円未満の部分0.05775%
5000億円以上1兆円未満の部分0.05764%
1兆円以上の部分0.05753%
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬率(2024年1月19日から使用の交付目論見書より)

純資産総額が3兆円を超えているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の信託報酬率は、0.05759%以下になります。

若干ですが、楽天・オールカントリーとの差は縮まります。

人気のオルカン

2023年にオールカントリーと名の付く投資信託が3つ増えました。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を含め、4つの投資信託の総資産額、資産流入額は以下の通りです。

投資信託(オールカントリー)純資産総額資金流入(月)設定日
eMAXIS Slim全世界株式
(オールカントリー)
39201億円2241億円2018年10月31日
TracersMSCIオールカントリー・
インデックス(全世界株式)
43.4億円2.5億円2023年4月26日
はじめてのNISA・全世界株式インデックス
(オール・カントリー)
256億円39億円2023年7月10日
楽天・オールカントリー
株式インデックスファンド
1902億円204億円2023年10月27日
2024年8月31日時点、ヤフーファイナンスより

5年以上の運用実績があるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がダントツの人気です。

その他のオールカントリーも、徐々に資産を増やしていますので、今後に期待したいところです。

信託報酬率が一番低いのは、楽天・オールカントリーでした。

しかし、信託報酬以外にもコストはかかります。

また、同じ株価指数(ACWI)に連動する運用であっても、運用会社により正確に連動できない場合もあります。

結局、どのオルカンの運用利回りが一番良いのでしょうか。

各オルカンの運用利回りを検証するために、2024年1月から毎月17日に1,000円の積立投資を始めました。

2ヵ月後の運用利回り

全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)の運用実績、2024年2月29日時点
楽天・オールカントリーの運用実績、2024年2月29日時点

積立投資から2ヵ月後の運用実績です。

2024年2月29日時点、積立額は2,000円です。

運用利回り(年率)は、

  • eMAXIS Slim全世界株式:32.1%
  • Tracers MSCIオール・カントリー:31.2%
  • はじめてのNISA全世界株式:31.5%
  • 楽天・オールカントリー:31.5%

eMAXIS Slim 全世界株式の運用利回りが一番高くなりました。

運用利回りがどれも30%以上となっていますが、これは運用期間が短いためです。

運用期間が伸びるにつれて利回りは平準化されます。

4ヵ月後の運用利回り

全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)の運用実績、2024年4月30日時点
楽天・オールカントリーの運用実績、2024年4月30日時点

積立投資から4ヵ月後の運用実績です。

2024年4月30日時点、積立額は4,000円です。

運用利回り(年率)は、

  • eMAXIS Slim全世界株式:16.4%
  • Tracers MSCIオール・カントリー:16.2%
  • はじめてのNISA全世界株式:16.3%
  • 楽天・オールカントリー:16.3%

利回りの差は縮まりましたが、まだ、eMAXIS Slim 全世界株式の運用利回りが一番高いです。

6か月後の運用利回り

楽天・オールカントリーの運用実績、2024年6月30日時点

積立投資から6ヵ月後の運用実績です。

2024年6月30日時点、積立額は6,000円です。

運用利回り(年率)は、

  • eMAXIS Slim全世界株式:24.3%
  • Tracers MSCIオール・カントリー:24.1%
  • はじめてのNISA全世界株式:24.1%
  • 楽天・オールカントリー:24.0%

利回りが高いのはeMAXIS Slim 全世界株式です。

しかし、差は、ほとんどありませんね。

8か月後の運用利回り

全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)の運用実績、2024年8月31日時点
楽天・オールカントリーの運用実績、2024年8月31日時点

積立投資から8ヵ月後の運用実績です。

2024年8月31日時点、積立額は8,000円です。

運用利回り(年率)は、

  • eMAXIS Slim全世界株式:3.3%
  • Tracers MSCIオール・カントリー:3.2%
  • はじめてのNISA全世界株式:3.2%
  • 楽天・オールカントリー:3.1%

為替が円高になりましたので全体的に利回りが低下しました。

その中でも利回りが高いのはeMAXIS Slim 全世界株式です。

信託報酬の低い楽天の利回りが低いのは気になりますね。

おすすめのオルカン
  • eMAXIS Slim全世界株式
    (オールカントリー)
  • 運用期間が長く、人気も高い
  • 実際の運用利回りも良い

8か月間の積立投資で比較した場合の運用利回りが一番大きかったのは

  • eMAXIS Slim全世界株式
    (オールカントリー)

でした。

運用期間が長く、純資産総額の大きいeMAXIS Slimは効率的な運用ができるのだと思います。

しかし、他のオルカンも運用期間が伸びるにつれコストを低減して行くと思います。

引き続き積立投資を続け比較していきたいと思います。

新NISAの活用方法は決めましたか?

効率良く活用するためには、成長投資枠の攻略がカギになります。

さまざまなシミュレーションをもとに資産を最大化する方法を解説している新NISAの攻略本です。