【iDeCo】金融機関はどこにする、ネット証券5社の低コスト投資商品を比較

ネット証券5社のiDeCo口座を比較 投資知識

※当記事はプロモーションを含みます。

2022年10月から企業型確定拠出年金とiDeCo(イデコ)の同時加入要件が緩和されます。

会社員などで企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している方も、無条件でidecoとの併用が可能になります。

ひろに
ひろに

これを期に、iDeCoを始める方も多いのではないでしょうか。

iDeCoは、

  • 掛け金が全額所得控除
  • 運用益は非課税で再投資される
  • 受給時にも所得控除がある


などの優遇があり、資産形成に有利です。

しかし、60歳まで解約できませんので、投資商品は良いものを選びたいですよね。

長期で資産を形成するなら、低コストの商品が有利です。

ネット証券なら信託報酬の低い低コストの商品が豊富ですが、iDeCoには商品数の制限があり、各社で取り扱いが様々です。

ネット証券大手5社の低コスト商品の取り扱いについて調べましたので紹介します。

  • eMAXIS Slimの取り扱いは3社のみ
  • オルカンはマネックスと松井証券
  • 松井証券はeMAXIS Slim全商品あり
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iDeCo(イデコ)とは

iDeCo(イデコ)

iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、確定拠出年金法に基づいて運用される私的年金制度です。

自分で掛金を出して、投資商品を選びます。

iDeCoには、掛金の拠出時、運用中、そして受取時に税制優遇があり、効率的に資産形成ができます。

しかし、掛金は、原則、60歳まで資産を引き出すことができません。

ですので、長期投資を見据えた投資商品を選ぶ必要があります。

金融機関選びが重要

金融機関

iDeCoを始めるには、金融機関を1つ決めて、口座を開設する必要があります。

金融機関は主に銀行や証券会社です。

長期で積立投資を行う場合は、

  • 米国株式インデックスファンド
  • 全世界株式インデックスファンド
  • 先進国株式インデックスファンド

などの外国株インデックスファンドが人気です。

中でも信託報酬が低く、低コストのファンドがあると有利ですよね。

低コストのファンドは、ネット証券で多く取り扱われていますが、iDeCoでは、商品数を35以下に絞る必要があります。

(令和5年4月末までは、35を超える場合あり)

35商品の中で国内外の株式や債券などの商品も取り扱わなければならず、外国株インデックスは、数ファンドしかありません。

iDeCo口座を開設して、いざ、投資商品を選ぼうとした時に、お目当ての商品が無いのは困りますよね。

ですので、投資したい商品があるかを確認してから金融機関を選ぶことが大切です。

信託報酬の低いファンドの取り扱い

証券会社iDeCo
商品数
信託報酬
0.15%以下の商品数
SBI証券376
楽天証券321
マネックス証券274
松井証券407
auカブコム証券270

(2022年4月時点)

ネット証券大手5社のiDeCo口座で選択できる商品数は27~40です。

その中で、信託報酬が0.15%以下の商品数で見ると、0~7商品ありました。

低コスト商品の取り扱いが一番多いのは、松井証券です。

松井証券のiDeCo商品は、全て、信託報酬0.7%以下で、良心的なラインナップになっています。

カテゴリ別の低コストファンド

iDeCoは長期の資産形成になりますので、運用にかかるコストは少ない方が有利です。

また、iDeCoは途中で投資商品を自由に変更することができますので、各カテゴリで低コストなファンドがあると便利です。

ネット証券大手5社のiDeCo商品で、カテゴリ別に信託報酬が最も低いものを比べてみます。

(2022年4月時点)

米国株式インデックス

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券eMAXIS Slim 米国株式
iFree NYダウ・インデックス
0.0968%
0.2475%
楽天証券楽天・全米株式インデックス・ファンド0.1620%
マネックス
証券
eMAXIS Slim 米国株式
たわらノーロード NYダウ
iFreeNEXT NASDAQ100
0.0968%
0.248%
0.50%
松井証券eMAXIS Slim 米国株式
楽天・全米株式インデックス・ファンド
iFree NYダウ・インデックス
0.0968%
0.162%
0.2475%
auカブコム
証券
対象無し

米国株式インデックスファンドの取り扱いを比較してみました。

信託報酬の低いファンドとしては、eMAXIS Slim 米国株式があります。

このファンドは、つみたてNISAなどでも選択される方が多く、総資産額1兆円を超える人気ファンドとなっています。

iDeCoで投資を行う場合は、SBI証券マネックス証券松井証券で口座開設する必要があります。

全世界株式インデックス

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券SBI・全世界株式インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
0.1102%
0.1144%
楽天証券iTrust世界株式0.9790%
マネックス
証券
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.1144%
松井証券eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
Slim 全世界株式(3地域均等型)
0.1144%
auカブコム
証券
対象無しーーー

全世界株式インデックスファンドの取り扱いを比較してみました。

信託報酬の低いファンドは、

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

の4つです。

中でもeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、通称「オルカン」とも呼ばれ、総資産額約5,000億円の人気ファンドです。

iDeCoで投資を行う場合は、マネックス証券松井証券で口座開設する必要があります。

全世界株式インデックスファンドの違いは次の記事で解説しています。
5つの全世界株式インデックスファンド、国・地域別の投資割合の違い

先進国株式インデックス

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
ニッセイ外国株式インデックスファンド
日興-インデックスファンド海外株式
0.1023%
0.1023%
0.1760%
楽天証券たわらノーロード先進国株式0.1099%
マネックス
証券
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.1023%
松井証券eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.1023%
auカブコム
証券
つみたて先進国株式0.2200%

先進国株式インデックスファンドを比較してみます。

信託報酬の低いファンドは

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

の2つです。

どちらも、人気のあるファンドです。

iDeCoで投資をする場合は、SBI証券マネックス証券松井証券ですね。

外国株式インデックスの違いや実際に投資した比較はこちらです。
【実際に比較】おすすめの先進国株式インデックスファンドはどれか

国内株式インデックス

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券ニッセイ日経平均インデックスファンド
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
0.1540%
0.1540%
楽天証券三井住友・DCつみたてNISA・日本株
インデックスファンド
0.1760%
マネックス
証券
One DC国内株式インデックスファンド0.1540%
松井証券One DC国内株式インデックスファンド
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
0.1540%
0.1540%
0.1540%
auカブコム
証券
つみたて日本株式(日経平均)
つみたて日本株式(TOPIX)
0.1980%
0.1980%

国内株式のインデックスファンドについては、多くの取り扱いがありますので、各社で最も信託報酬の低いファンドを選びました。

中でも信託報酬の低いファンドは

  • ニッセイ日経平均インデックスファンド
  • eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
  • One DC国内株式インデックスファンド

の4つです。

日経平均は、日本経済新聞社が選定する旧東証一部の代表225銘柄です。

TOPIXが旧東証一部上場の全ての銘柄ですね。

iDeCoで投資をする場合は、SBI証券マネックス証券松井証券の口座開設が必要です。

海外債券

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券eMAXIS Slim先進国債券インデックス0.1540%
楽天証券たわらノーロード先進国債券0.1870%
マネックス
証券
eMAXIS Slim先進国債券インデックス0.1540%
松井証券eMAXIS Slim先進国債券インデックス0.1540%
auカブコム
証券
ステート・ストリートDC外国債券
インデックス・オープン
0.605%(100億円以下)
0.594%(100億円超)

海外債券も多くの取り扱いがありますので、各社で信託報酬の低いものを選んでいます。

最も信託報酬が低いファンドは、eMAXIS Slim先進国債券インデックスです。

iDeCoで投資をする場合は、SBI証券マネックス証券松井証券で口座開設となります。

国内債券

証券会社iDeCo商品信託報酬
SBI証券eMAXIS Slim国内債券インデックス0.1320%
楽天証券たわらノーロード 国内債券
明治安田DC日本債券オープン
0.1540%
0.66%
マネックス
証券
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド0.1320%
松井証券三菱UFJ 国内債券インデックスファンド
eMAXIS Slim国内債券インデックス
0.1320%
0.1320%
auカブコム
証券
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド0.1320%

国内債券のiDeCo取り扱いを比較してみます。

信託報酬が低いファンドは、

  • eMAXIS Slim国内債券インデックス
  • 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド

です。

iDeCoで投資をする場合は、SBI証券マネックス証券松井証券auカブコム証券の口座開設が必要です。

iDeCoの金融機関はどこが良いか

iDeCo口座を開設する証券会社

ネット証券大手5社のiDeCo商品を比較しました。

SBI証券マネックス証券松井証券なら、どのカテゴリでも信託報酬の低い商品があります。

特に松井証券は、人気のeMAXIS Slimシリーズ(13商品)全ての取り扱いがあり、iDeCoに力を入れていることが伺えます。

長期の積立を行うなら低コストの商品で運用するのが有利ですよね。

iDeCo口座をどの金融機関で開設するかは、取り扱い商品を確認してから決めましょう。

以上、参考になれば幸いです。


人生100年時代、資産形成を効率良く行う為には優遇制度をフルに活用する必要があります。

2022年10月から会社員で企業型DCに加入の方も、条件無しにidecoが併用できるようになります。

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