2021年2月現在、7銘柄のインフラファンド(インフラ投資法人)が上場しています。
保有する太陽光発電所は合計174か所になります。
これだけの太陽光発電所があれば、発電能力の低いものから高いものまで様々です。
どこの太陽光発電所の発電能力が高いのか。
その太陽光発電所を保有するインフラファンドはどれか。
ランキング形式で紹介します。
②発電能力1位は松阪太陽光発電所(エネクス)
③2020年の発電効率1位はいちご山口佐山発電所(いちごグリーン)
インフラファンドの保有する発電所数
各投資法人が所有する太陽光発電所の数とパネル出力の合計は以下の通りです。
(2021年2月現在)
パネル出力とは太陽光パネルの発電能力を示す数値で大きいほど多くの電気を発電できます。
タカラレーベン・インフラ投資法人
太陽光発電所数:38箇所
パネル出力の合計:131.0MW
いちごグリーンインフラ投資法人
太陽光発電所数:15か所
パネル出力の合計:29.4MW
日本再生可能エネルギー投資法人
太陽光発電所数:55か所
パネル出力の合計:109.2MW
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
太陽光発電所数:23か所
パネル出力の合計:123.1MW
東京インフラ・エネルギー投資法人
太陽光発電所数:11か所
パネル出力の合計:46.0MW
エネクス・インフラ投資法人
太陽光発電所数:7か所
パネル出力の合計:138.3MW
ジャパン・インフラ投資法人
太陽光発電所数:25か所
パネル出力の合計値:57.3MW
・所有する太陽光発電所数の1位は「日本再生可能エネルギー投資法人」
・パネル出力の合計値の1位は「エネクス・インフラ投資法人」
となります。
太陽光発電所の発電能力
太陽光発電所毎の発電能力の大きさを比較してみました。
ベスト3は以下の通りです。
順位 | 太陽光発電所 | パネル出力 | 保有する投資法人 |
---|---|---|---|
1位 | 松阪太陽光発電所 | 98.0MW | エネクス・インフラ投資法人 |
2位 | CS益城町発電所 | 47.7MW | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 |
3位 | CS大山町発電所(A)(B) | 27.3MW | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 |
松坂太陽光発電所がダントツの大きさを誇ります。
エネクス・インフラ投資法人は松坂太陽光発電所で全体の70%以上の発電能力を占めます。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人はCS益城町とCS大山町で投資法人全体の60%以上の発電能力を占めます。
投資法人の発電所を集約すると管理しやすくなり経費が少なくてすみます。
しかしながら、設備分散の効果が小さくなりますので、災害リスクが高くなると言えます。
インフラファンドの太陽光発電所の発電効率(2020年)
2020年1月~12月までの発電量が公開されている太陽光発電所141か所のうち太陽光パネル1MWあたりの発電量について調べてみました。
これにより効率良く発電している発電所がわかります。
順位 | 太陽光発電所 | 太陽光パネル1MW あたりの発電量 | 保有する投資法人 |
---|---|---|---|
1位 | いちご山口佐山ECO発電所 | 1.36MWh/MW | いちごグリーンインフラ投資法人 |
2位 | LS 藤岡B発電所 | 1.31MWh/MW | タカラレーベン・インフラ投資法人 |
3位 | JEN防府太陽光発電所 | 1.31MWh/MW | エネクス・インフラ投資法人 |
4位 | LS 広島三原発電所 | 1.28MWh/MW | タカラレーベン・インフラ投資法人 |
5位 | LS 藤岡A発電所 | 1.27MWh/MW | タカラレーベン・インフラ投資法人 |
6位 | CS 石狩新篠津村発電所 | 1.26MWh/MW | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 |
7位 | LS 稲敷荒沼2発電所 | 1.26MWh/MW | タカラレーベン・インフラ投資法人 |
8位 | いちご豊川御津町佐脇浜ECO発電所 | 1.25MWh/MW | いちごグリーンインフラ投資法人 |
9位 | CS 美里町発電所 | 1.25MWh/MW | カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 |
10位 | いちご豊頃ECO発電所 | 1.25MWh/MW | いちごグリーンインフラ投資法人 |
※太陽光パネル1kWあたりの発電量=2020年の発電量の合計÷パネル出力
10か所中4か所がタカラレーベン・インフラ投資法人の発電所になります。
10か所中3か所がいちごグリーンインフラ投資法人の発電所になります。
これらの投資法人は効率の良い発電所を保有していると言えます。
効率の良い発電所は収益力も高くなります。
インフラ投資法人単位でも集計してみました。
順位 | インフラファンド | 太陽光パネル1MWあたりの発電量 |
---|---|---|
1位 | いちごグリーンインフラ投資法人 | 1.16MWh/MW |
2位 | タカラレーベン・インフラ投資法人 | 1.15MWh/MW |
3位 | 東京インフラ・エネルギー投資法人 | 1.14MWh/MW |
※太陽光パネル1kWあたりの発電量=太陽光発電所すべての2020年の発電量の合計÷パネル出力
これらの投資法人は所有する太陽光発電所全体で効率の良い発電を行っていると言えます。
なお、ジャパン・インフラファンド投資法人の太陽光発電所については、2020年1月~2月の発電量データがないため比較対象から外れています。
ジャパン・インフラファンド投資法人の太陽光発電所についてはいくつか効率の良い発電所があり、データがそろうと順位が入れ替わるかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。
太陽光発電所の発電量におけるインフラファンドの収益についての記事も書いています。
【インフラファンド】賃料スキームの比較

