通常、株や投資信託からの配当や売却で得た利益には約20%の税金がかかります。
でも、NISA(少額投資非課税口座)を使うとこの税金を非課税にすることができます。
NISAには3種類ありますが、日本に住んでいる20歳以上の方が利用できるのは「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つです。
どちらを選んだら良いか迷っている方のために、制度概要と活用方法を調べてみました。
①NISA制度概要・・・一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA
②選択のポイント・・・投資対象、投資期間で選ぶ
③私の活用方法・・・一般NISAでJリート、インフラファンドに投資
NISA制度の概要
NISA(ニーサ)はNippon Individual Savings Accountの略で、直訳すると「日本個人貯蓄口座」となります。
実際には「少額投資非課税口座」の意味で使われています。
2014年1月にスタートした個人投資家のための税制優遇制度で毎年の非課税投資枠が設定され、株式や投資信託党の配当・譲渡益等が非課税になります。
現在、3種類のNISAがあり、次のような制度となっています。
一般NISA(単にNISAと呼ばれることもある)
・利用できる方:日本に住んでいる20歳以上の方
・非課税対象:株式や投資信託等から得られる配当金・分配金や譲渡益
・口座開設数:1人1口座(つみたてNISAとの重複は不可)
・非課税投資額:新規投資額で毎年120万円が上限
・非課税期間:最長5年間
・その他:非課税期間の5年が終了したときは翌年の非課税枠に移す(ロールオーバーする)ことが可能
つみたてNISA
・利用できる方:日本に住んでいる20歳以上の方
・非課税対象:一定の投資信託から得られる分配金や譲渡益
・口座開設数:1人1口座(NISAとの重複は不可)
・非課税投資額:新規投資額で毎年40万円が上限
・非課税期間:最長20年間
・その他:購入方法は積み立てに限定されている
ジュニアNISA
・利用できる方:日本に住んでいる0~19歳の方
・非課税対象:株式や投資信託等から得られる配当金・分配金や譲渡益
・口座開設数:1人1口座
・非課税投資額:新規投資額で毎年80万円が上限
・非課税期間:最長5年間
・その他:18歳までは払い出し制限あり
選択のポイント
大人(20歳以上)は、「一般NISA」か「つみたてNISA」の選択になりますが、どちらを選んだら良いでしょうか。ポイントは、
【一般NISA】
・毎年120万円の枠で最大5年(最大600万円の非課税投資が可能)
・株式や投資信託(各種ETFやJリート、インフラファンドも含む)など投資対象の制約が少ない。
【つみたてNISA】
・毎年40万円の枠で最大20年(最大800万円の非課税投資が可能)
・長期の積立・分散投資に適した167本の投資信託から選択しなければならない。
(2020年12月23日現在)
・買い付けは積み立てのみ
ということになります。
なお、「つみたてNISA」の方が最大非課税枠が大きくよさそうに見えますが、「NISA」の最大非課税枠600万円を超えるのは、投資開始から15年後になります。
よって、「NISA」が向いているのは
・短期間でできるだけ大きい非課税枠を使いたい人
・株式や投資信託、Jリート、インフラファンド等にNISAを使いたい人
となり、どちらかというと中上級者、年配者向けとなります。
一方、「つみたてNISA」が向いているのは
・長期にわたり積み立て投資を行いたい人
・リスクの少ない投資信託を簡単に選びたい人
となり、どちらかというと初心者、若い方向けとなります。
私の活用方法
私(50代)は「一般NISA」を利用しています。
私の投資対象である「米国株インデックスファンド」「日本株」「Jリート」「インフラファンド」はどれも「一般NISA」で買い付けることができますが、
・インデックスファンドは長期投資向けであり、一般NISAに合わない
・日本株(個別株)は、NISAとは別に配当控除という税制優遇制度がある
を考え、一般NISAでは「Jリート」と「インフラファンド」を買っています。
「Jリート」と「インフラファンド」は、高利回りで比較的リスクが少なく、一般NISAに適した投資対象と考えています。
以上、参考になれば幸いです。
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